3倍になれば187,5兆円

今回の新型ウイルスの封じ込めには今の社会の限界を感じます。

一部の国は人権を無視して感染拡大をなくそうとしてますが、日本などの民主国家ではまずできません。だから国民に外出を控えるよう呼びかけてるんだけど、穴だらけに思えます。

けっこう旅行してます。

このまま拡大しなければいいけど、こんなに出歩いてたら広まってもおかしくないと思うんですよね。終息してもそれはたまたま。ウイルスに対抗する効果的な対策とは到底言えないんじゃないでしょうか。

今回のウイルスもそうだけど、日本が火力発電を増やして海外から批判されても変えるつもりがないのも同じじゃないでしょうか。

世界全体の利益よりも自国の利益、社会の利益よりも個人の利益を優先させる資本主義経済の在り方では、世界が協調して危機を乗り越えるなんて不可能です。協力して克服しなければならない危機。

経済学の基本、「人は損より得、苦より楽を選ぶ」を前提に人々の行動を変えるためには、ここでは、人々が新型ウイルス発生に伴い経済活動や消費を控える行動を選択するためには、どうすれば良いか考えます。

経済活動自粛に伴う損失を保障しなければいけません。獲られたであろう利益を保障する事で会社は安心して自粛できます。それから公務員や会社員、事業者の収入保障。その上で社会を維持するために稼働しなければいけない職業の方には働いてもらわなければいけないので同じように収入保障を支払う必要があります。つまり全員に満額の社会保障を支払う必要があります。

消費ではすでに支払いを完了しているものやキャンセル料が発生するものは返金されるべきです。それは上で述べた損失保障で賄われているからです。

今回経験したマスクや消毒液の買い占めや転売、デマで踊らされて実際に商品が枯渇したトイレットペーパーやおむつ。愚かなことですが日本人のリテラシーなんてこの程度です。何かしら効果的な対策が必要でしょうが本稿では取り上げません。

要するに、有事に自国民を守るためにはベーシックインカムが効果的ということです。どうにか実現できないもんでしょうか。仮に全国民に毎月10万円支給すると144兆円です。でも収入に応じて減額されるからおそらく100兆円前後で落ち着きます。現在の年間の予算が100兆円ですから単純に200兆円の予算を組めば実現できることになります。現在の税収が2019年時点で62,5兆円。

景気が回復して3倍になれば187,5兆円。これならやる価値あるけどね。