第三次世界大戦なのか?

各国のトップが戦争状態と表現している。

もちろん過去の大戦と違って各国が武器を持って立ち上がっているわけではないけれど、こんな強い言葉を連日メディアに乗せて発信すれば、国民の行動や思考が引っ張られてしまいます。

そういった意味で、戦争を知らない僕や多くの国民にとって、戦時下の人々がどのように考え行動するのかを実際に現在の状況として体験できるのはとても貴重だと思います。今現在、小学生以下の子たちは将来このウイルスが世界に甚大な被害を与えた事を学校で習うことになります。彼らに伝えていかなければいけません。

京都産業大学の学生が海外旅行で感染したために、大学に苦情の電話が殺到しました。自粛要請後も営業を続けているジムの扉を蹴って壊した人がいます。花見をしたくても周囲の目が気になって控えています。

一致団結して国難を乗り越えようと呼び掛け、あらゆる行動の自粛を呼び掛けられていても、一切の強制力はなく、あらゆる自由は保障されていて、その上で各人が自己判断で自粛を選択するものであって、自粛しないのはけしからんだとか、みんなで協力している時に貴様は何をしているのだとか、そうした圧力は明らかな人権侵害です。普通の時なら当たり前に尊重できる事が、今は非常事態だからという理由で正当化され、大義名分でも与えられたかのように正義を振りかざす人が現れている。

日本人は忍耐強く規律も守る国民性だから感染は終息に向かうという人がいる。そんなことはない。周囲からの圧力に従っていると説明するほうがよっぽど納得できる。

政府はそこまで知っていて意図的に戦争という表現を使っているのだろう。人々の行動に強い規制をかけることへの批判をかわし、また効率良く要請に従わせるために。

政府の自粛要請を受けて各自治体も同様の要請を発表している。企業も要請に応じる形で営業を自粛し、労働人口を削減している。みんな従う。従わなかった結果の感染拡大が恐いのか、感染拡大が起きた際の責任追求が恐いのか。おそらく後者だろう。それほど感染者を多く出していない自治体の長が緊急事態と言っているのだから。だけど、繰り返しになるが国民の権利を大きく制限する要請発表がなし崩し的に行われて良いはずがない。けれど世の中の人々はほとんどが気づいてないだろう。

僕は今、ある種の集団催眠状態にあるのだと思う。召集令状に従わない者を非国民と蔑み、戦争反対の声を上げる者を非難し、勝てるはずのない戦争に突入していった第二次世界大戦。自警団が結成され多くの朝鮮人が全くのデマを根拠に虐殺されてしまった関東大震災。これらの歴史を繰り返してはいけないはずだ。